松山―広島航路を運航する石崎汽船(愛媛県松山市、清水一郎社長)は25日、広島県の観光地・宮島と松山観光港間で高速船「スーパージェット」を運航する実証実験を11月に実施すると発表した。国や観光業界が広域観光に力を入れる中、乗り換えをなくすことで利便性を高め、宮島を訪れる外国人観光客らを県内に呼び込む狙い。
 実証実験は秋の行楽期で、平日の11月15日と祝日の同23日に、松山―広島の通常ルートを広島―宮島区間まで延長する形で実施。利用客の反応が良ければ、石崎汽船は観光シーズンでの継続実施を図る方針。
 高速船は両日ともに2往復し、出発時間は松山観光港が午前8時と午後1時、宮島港が午前10時と午後4時。松山―宮島の所要時間は最大1時間45分で、料金は大人7500円、子供3750円。